578 名前:なまえ_____かえす日 [] 投稿日:04/02/04(水) 14:37 ID:52e+kju7
20年近く前に読んだ本です。
主人公は幼い兄弟。古着に頭巾姿の男の子と友達になる。
親とはぐれたというその子を家に呼んで、おやつを分け合って食べていたら、
迷子が妙なことをいいだす。
迷子「こんないいものを食べてるなんて、きみたち、サギをしてるんだな」
主人公「さぎ?(意味わからず)」
迷子「きみたち、ぜいたくだぞ!(泣き出す) きのうも、すいとんを少したべたきり…」
そのとき、パトカーかなにかのサイレンを聞いて迷子はとびあがる。
迷子「空襲だ! きみたちも早く逃げろ!」
兄弟が止める間もなく、迷子は駆けていってしまった。
ちょうどそこに帰ってきた母親は、兄弟から迷子の話を聞いて、愕然として泣き出す。
その迷子は、大空襲の日に行方不明になった彼女の弟だった。
ラストで母親が
「戦争が終わって何十年もたつのに、あの子は今もまだ、爆撃のなかで火に追われて逃げ回っているのだわ」
と言っていたのが印象に残っています。
残念ながら本の体裁は覚えていません。
ハードカバーで短編集だったかな…? 文庫じゃなかったはず。
モノクロの挿絵で、火の中に駆け去っていく少年の後姿が描かれていた気もします。
582 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:04/02/04(水) 20:42 ID:Il6lnLjR
>>578
それ、子供の頃、弟が持ってた「宇宙人の宿題」という短編集の中に入ってました。
作者は小松左京です。その物語自体のタイトルは失念しました。ごめんなさい。
弟が持ってたのは講談社のふくろう文庫だと思いますが、その後同社の青い鳥文庫からも出てたんじゃないかと思います。
584 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:04/02/04(水) 22:41 ID:IxtvUYH4
>>578 >>582
小松左京文庫収録作品リストで調べてみました。
にげていった子 講談社文庫・講談社少年文庫 文庫標題/宇宙人のしゅくだい
これかな?
585 名前:578[sage] 投稿日:04/02/04(水) 23:24 ID:52e+kju7
>>582 >>584
情報提供、有難うございました!
多分それです。間違いありません。
雰囲気から、男性作家の作品かなと思っていましたが、小松左京氏といわれて深く納得しました。
確かにあの作風は、今にして思えばいかにも小松氏の作品っぽかった気がします。
さっそく図書館で確かめてきます!
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1064147115/578-585
にげていった子 – Webcat Plus
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/work/726135.html
宇宙人のしゅくだい (1981年) (講談社文庫) 文庫 – 古書, 1981/1
小松 左京 (著)
http://amazon.jp/dp/B000J81K2A
表紙画像あり
宇宙人のしゅくだい (講談社青い鳥文庫) 新書 – 1981/8/10
小松 左京 (著), 堤 直子 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4061470744
表紙画像あり
内容紹介
「ちょっとまって! わたしたちがおとなになったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっともっと、たいせつにするわ……。」ヨシコのした宇宙人とのやくそくは、はたして実現されるでしょうか。表題作『宇宙人のしゅくだい』ほか、次代を担う子どもたちへの期待をこめておくる25編のSF短編集。
内容(「BOOK」データベースより)
「ちょっとまって!わたしたちがおとなになったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっともっと、たいせつにするわ…。」ヨシコのした宇宙人とのやくそくは、はたして実現されるでしょうか。表題作「宇宙人のしゅくだい」ほか、次代を担う子どもたちへの期待をこめておくる25編のSF短編集。小学中級から。