レオンス・ブールリアゲ「太陽は四角!」(『雲売りおじさんほか』)  土倉の中でめんどりとひよこが飼われていた。めんどりはひよこたちに「わたしたちは四角いお部屋で暮らし、四角い太陽を浴びて、最後は四角い鉄板に乗せられていく。それはとても幸せなことだ。」と教え、みんなはそれを信じて幸せに暮らしていた。ある日1匹のひよこが脱走し、驚いて土蔵に戻ってきて、みんなに太陽は丸いことを教えた。他のひよこはそのひよこをいじめて目を潰した。そして皆で四角い太陽を信じて末永く幸せに暮らした。

227 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:04/07/20(火) 10:57 ID:Ib1pmcDQ
20年位前に教材として使われた本を探しています。
公式の教材ではなく教師が趣味で見つけてきて読みきかせてくれたものです。
訳書です。
挿絵は沢山有りましたが結構漢字は難しく、本来は小学校高学年向けみたいな雰囲気でした
・土倉の中でめんどりとひよこが飼われていました。
・土倉の明り取りの窓から四角い陽だまりが差し込んでいました。
・めんどりはひよこたちにこう教え、みんなはそれを信じて大変しあわせに暮らしていました。
「わたしたちは四角いお部屋で暮らし、四角い太陽を浴びて、
最後は四角い鉄板に乗せられていく。(それはとてもしあわせなことだ)」
・ある日1匹のひよこが土倉を脱出しました。
・そのひよこは丸い太陽を見て、驚いて土蔵に戻ってきてみんなに真実を教えました。
「太陽は丸いんだ」
・めんどりか他のひよこが怒って、もう一度見てくるように行ったので何度見ても太陽は丸でした。
・他のひよこ皆でそのひよこをいじめて目を潰してしまいました
・そして皆で四角い太陽を信じて末永く幸せに暮らしていきましたとさ。

多分こんなお話だったと思います。
展開もショッキングでしたが、ディスカッションでクラスの皆が太陽は四角派のひよこを擁護し
「ひよこの目が潰されたのは自業自得」「人の言うことを聞かないのが悪い」という論調になってしまい、
教師が慌てて方向転換したのが今でもすごくトラウマになっています。。。日本の小学生こあい。。。
ご存知の方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします。

http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1085386303/227

追記 2016年1月31日
追記2 解決 2016年2月1日

2017年1月31日追記
Twitter等でこの記事が話題になったようで、新たに分かったことがあります。
レオンス=ブ−ルリアゲ『雲売りおじさんほか』に収録されている「太陽は四角」の可能性が高いようです。
残念ながら、私の家の近くにある図書館には所蔵していないようなので、すぐに現物を確認するのは難しそうです。

雲売りおじさんほか – Webcat Plus:
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/8783675.html
書名 雲売りおじさんほか
著作者等 塚原 亮一
長谷川 知子
Léonce, Bourliaguet
書名ヨミ ウモウリ オジサン ホカ
シリーズ名 こどもの世界文学
出版元 講談社
刊行年月 1973.4
ページ数 233p
大きさ 24cm
NCID BA55689376
※クリックでCiNii Booksを表示
言語 日本語
出版国 日本
掲載作品
著作名 著作者名
「みんなのジャン」と、かけす
「魔法のほうき」の読書会から 北川幸比古
おかあさんのためのフランス児童文学史・3 那須辰造
かもめと、からすと、池のかがみ
がんのくれた、たからもの
くまの毛皮をきた人気作家 塚原 亮一
くまんばちに追いかけられた悪魔
でぶと、やせっぽっちと、王さまのみつばち
なぜ、くまは肉が大すきか
にわとりが、ゆめを見ると
ふとったくまと、六本のろうそく
ふんすいの上のたまご
まるい国の王さま
わしの子のちかい
一本足の番兵さん
世界の妖精物語 : ゆかいで、ぶきみな、水のまもの 神宮輝夫
太陽は四角
山をちょんぎった、つるぎ
悪魔の髪をかった、とこ屋
自転車でフランス一周 ジャンヌ=ベルレ
雲のたまごと風見どり
魔法のほうき

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010600776-00
タイトル 雲売りおじさん
著者 レオンス・ブールリアゲ/著
著者 塚原 亮一/訳
シリーズ名 こどもの世界文学 13 ; フランス編 3
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 講談社
出版年 1973

また、「国立国会図書館サーチ」で「太陽は四角」と検索したところ、
村上 愛 内部を耕す : 『太陽は四角!』の授業
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000024-I000153043-00

川浦 節子 『太陽は四角!』の教材化 : 小学校高学年(私の教室)
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000024-I000483097-00

野沢 俊子『太陽は四角!』の授業 : 中3の教室からの報告(<小特集>私の教室)
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000024-I003917846-00

樋口 正規 『太陽は四角!』をどう読んだか : 高校での実践から(私の教室)
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000024-I000482975-00

有料なので、中身や出典については確認できていませんが、上記のような記事・論文が見つかりました。
また、荒川有史『文学教育論』にも取り上げられているようです。(Ⅳ 文学教育の過程的構造  2 小学校段階の総合読み―― 『太陽は四角!』を中心に)残念ながら、こちらの本も近いうちには入手できそうにありません。
『文学教育論』(荒川有史著)内容紹介
http://bunkyoken.org/52tosyosyokai/syokai.arakawa.bungakukyoikuron.ki.html

Twitter・ブログ・Facebook等で情報の書き込み・拡散してくださった皆様、本当にありがとうございます。おかげさまで解決にかなり近づくことができました。

追記 2017年2月1日
現物を確認された方のツイートを拝見しました。タイトルは「!」付きだったのですね。

インターネットに情報が少なく、実物をすぐに確認できないため解決と言い切れなかったのですが、大変助かりました。ありがとうございます。

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