庄野英二(しょうのえいじ)『火のおどり』

45 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:03/09/28(日) 16:57 ID:GbC37TrE
小学生の時に読んだ本なのですが、探しています(多分絶版)。
今から20年近く前です。

本はハードカバーだった気がします。カバーは赤というか朱色で、表紙には鹿の絵が描いてあったように覚えています。

アイヌの伝承で、人間が火を手に入れるお話です。
火は狼が持っています。
人間の中で力が強い「岩」、足が速い「風」が順番に火を取りに行きますが失敗します。
最後にエゾシカが取りに行きます。エゾシカは着飾って狼の前で踊って狼が油断した隙に火を取ります。膝と肘に仕込んだ腕輪に火を燃え移らせます。
こうして人間は火を手に入れることができましたが、エゾシカは代償として膝と肘が黒くなってしまいます。

ご存じの方がいらっしゃいましたらタイトルなど教えてくださいませ。

61 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:03/10/02(木) 20:51 ID:ef2LTnP9
>45
お探しのものとは違いますが絵本で似た内容のものがあります。
「天の火をぬすんだウサギ」
評論社から出ている、インディアンの伝説を基にした話で
動物が力をあわせて火を盗み、それが火の起源となるという内容です。
着飾って踊り火を燃え移らせる、動物の体がこげるなど
お探しの本と似ている部分があります。
何か参考になるといいのですが。
(略)

126 名前:ですな[sage] 投稿日:03/10/10(金) 00:04 ID:aU3pX42H
>>45は萱野茂「炎の馬」かもしれません

あの本のタイトル教えて! 2冊目
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1064147115/45-126

Yahoo!オークション – 火のおどり /庄野英二/北島新平/1972年/初版/ど…
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q1144372898
表紙画像有り

庄野英二 作ほか. 火のおどり, 理論社, 1972, (どうわの本棚), 10.11501/12931580.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000795769

庄野英二全集 5, 偕成社, 1980.1, 10.11501/12558239.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001443055
目次・個人送信有り

管理人のコメント:
デジタルコレクションで「火 シカ オオカミ」で検索したところ、庄野英二「火のおどり」がヒットしました。
内容をデジタルコレクションの個人送信で確認しました。

庄野英二全集 5, 偕成社, 1980.1,
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001443055
https://dl.ndl.go.jp/pid/12558239

・一番力が強い、「岩」という名前の人間(155コマ)が火を取りに行こうとして、オオカミに傷つけられて帰ってくる。(157)
・足がはやい「風」という名前の人間(158)も失敗して帰る。(159)
・シカのアルチュスが、人間たちに赤いきものと藍色の帯、頭に巻くかざりぬの、アクセサリーを作ってくれるよう頼む。(162-163)
・アルチュスは衣装を着てオオカミの砦の前で踊る。(167)
・中に招き入れられ、アルチュスは歌い踊る。
・ふいにアルチュスは火の中に飛び込み、逃げていった。(169-170)
・アルチュスのくるぶしのところで火が燃えている。くるぶしにはめているバンドにはシラカバのかわとエゾマツのやにがつまっていて燃えやすい。(170)
・こうして人間は火を手に入れた。
・この物語の伝わっている北の国にいるシカたちは、みんな今もひざのあたりが黒くなっているということだ。(172)

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