父と娘が花火大会に来ている。娘はピアスホールを空けたいと父にねだった。「耳にお星様をつけたい」とかなんとか。そんな娘に父親は山姥の話を聞かせる。山奥に迷い込んだ姉弟が山姥の宿に泊まる。夜中に何かをむさぼる山姥を、姉がトイレに行こうとして見かけた。「何食べているの」「たくあんだよ」というやりとりをする。薄明かりの中で見えたのは、たくあんのしっぽではなく(弟の)指だった。娘はトイレに行くといって逃げ出した。娘は三つの呪文だかおまじないグッズ(これはよくあるパターンで)を駆使して逃げ、麓のお寺かどこかに辿り着き、扉を必死にたたく。山姥が追いついてくる。話はそこで終わった。続きをねだる娘に、父親は知らないと答える。闇の中で老婆とすれ違った。「喰ったんだよ」「え?」「もちろん、喰ったんだよ」。娘は怯えだし、「耳にお星様つけるの辞める」と父親にすがりついた。

448 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:04/09/07(火) 17:28 ID:g1sw3AKm
10年近く前にNHKのラジオで流れた話と思います。

父と娘が花火大会に来ている。
ピアスホールを空けたいと父にねだる娘
「耳にお星様をつけたい」とかなんとか。
そんな娘に父親は山姥の話を聞かせる。

山奥に迷い込んだ姉、弟。
山姥の宿に泊まる。
よなかに何かをむさぼる山姥を、姉がトイレに行こうとして見つける。
「何食べているの」「たくあんだよ」というやりとり。
薄明かりの中で見えたのは、たくあんのしっぽではなく(弟の)指だった。

トイレに行くといって逃げ出す娘。
三つの呪文だかおまじないグッズ(これはよくあるパターンで)
を駆使して逃げる娘。

麓のお寺かどこかに辿り着く。
扉を必死にたたく娘「助けて」とか「開けて」とか懇願しながら。
山姥が追いついてくる。

…話はそこでおしまい。
続きをねだる娘に、父親は知らないと答える。ぶーぶー文句を言う娘。
闇の中ですれ違う、老婆の姿、声。
「喰ったんだよ」
「え?」
「もちろん、喰ったんだよ」
突然、おびえだす娘。
「耳にお星様つけるの辞める」と父親にすがりつく。

分をわきませるという教訓なのか、約束を守ると言う教訓なのか…
昔話をする現代の親子と、異質な世界が一瞬錯綜する感じにぞぞぞっとなったのを覚えています。
何かご存知の方、おみえでしたら宜しくお願いします。

http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1085386303/448

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