「取税人ペトロス」-慈善家聖ヨハネスが語り伝えた話より-(ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説』1巻)

158 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2006/08/08(火) 11:14:17 ID:oT/SGnZi
別のスレで聞いたのですが、こちらを勧められましたので改めて書きます。
知りたいのは、15年位前に見た童話のタイトルです。
本ではなくテレビで見た紙芝居風の童話なのですが、間違いなく原作があると思います。
ここの主旨と外れますが、もし良かったらお助け下さい。
以下、覚えている範囲であらすじを書きます。

・主人公はどこかの国の王様
・この王様はいわゆる暴君で重税や戦争などで民衆を苦しめている
・しかしある日、食べ物を求めて城の前に集まった民衆に気まぐれでパンを投げ与える
・その後も圧政を続け、結局暴君のまま寿命で死んでしまう
・そして死後の世界の裁判所?のような所で王様は生前の行いを裁かれる
・裁きの方法は巨大な天秤の皿に善行と悪行をそれぞれ乗せて重さを量り、善行に傾けば天国、悪行に傾けば地獄行きになる
・王様は悪行しかしていないので、当然天秤は悪行に傾く(そもそも善行の皿には何も乗らない)
・王様が地獄行きを覚悟した時、最後に一切れのパンが善行の皿に乗せられる(民衆に投げ与えた粗末なパン)
・しかし王様は、悪行の皿には膨大な悪行が乗っているので、たかがパン一切れ善行に乗ってもどうにもならないと諦める
・ところが一切れのパンの善行で天秤が釣り合ってしまう
・天秤が釣り合ったので王様は天国にも地獄にも行かず、貧しいパン屋として再び現世に戻る
・善行の大切さを知った王様は善良なパン屋として新たな人生を全うして死に、今度こそ天国に行く

長々とすいません。だいたいこんな感じだったと思います。
どうかよろしくお願い致します。

159 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2006/08/08(火) 18:10:20 ID:M2VtrA44
>158
そこまで覚えてるんなら別にタイトル分からなくてもいいんでないの?

162 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2006/08/08(火) 18:53:24 ID:lnMCqbzM
>>158
最近読んだ過去ログにそんな話がありました。
一冊目か二冊目のログで天秤とかで検索してみて下さい。
出先なので調べられずごめんなさい。

163 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/08/08(火) 20:21:18 ID:UkbznqCO
>>158
ttp://www.shajisitu.or.tv/e006.htm
「パン 天秤」のキーワードから、こちらのサイトの「慈善家」という話が少し似ているので、ご参考までに。

169 名前:162[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 00:15:29 ID:2MBEJzLE
帰って過去ログ探してみたけど見つかりませんでしたorz
どこで見たんだろう・・でも163で出てますね。ほっ。
すみませんでした。

あの本のタイトル教えて!@児童書板 7冊目
http://book4.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1151942939/158-169


管理人のコメント:
『黄金伝説』1巻に収録されている慈善家聖ヨハネスがよく話したという実例(?)とよく似ています。『黄金伝説』1巻にこの話が載っていますが、個別のタイトルがついている話ではありません。慈善家聖ヨハネスの1つのエピソードとして、他の色々な話とともに紹介されています。
質問の内容とは多少違いがあります。
コンスタンティノポリスに住む取税人のペトロスが、自分の家の下僕が持っていた籠からパンを取って、石の代わりに乞食に向かって投げつけます。
病気のペトロスが見た夢は質問の内容とほぼ同じです。
夢から覚めたペトロスは、全財産を貧しい人たちに捧げた後、自分を使用人として他の家に売らせ、その金も貧しい人たちに分け与えるように書記に言いつけ、その通りにさせます。
使用人として働くペトロスが、耳が聞こえず口もきけないその家の門番の耳と口を治す奇跡を起こすエピソードもあります。

徴税吏ペトルス、徴税人ペトロといった表記でもこの話が紹介されていることがあるようです。


参考:
この童話のタイトルは何でしょう? – ずいぶん前にNHKで見た童話… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1282036572
キャッシュ:https://megalodon.jp/2018-1015-1935-58/https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp:443/qa/question_detail/q1282036572

徴税人ペトロ 聖ヨハネのたとえ話 ( 宗教 ) – マグダラのマリアの部屋(Mary Magdalene) – Yahoo!ブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/magtaranomaria/42124488.html



黄金伝説 1 (平凡社ライブラリー) オンデマンド (ペーパーバック) – 2006/5/15
ヤコブス・デ・ウォラギネ (著), 前田敬作 (著), 今村孝 (著)
http://amazon.jp/dp/4256191054
表紙画像有り

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008204153-00
タイトル 黄金伝説
著者 ヤコブス・デ・ウォラギネ 著
著者 前田敬作, 今村孝 訳
著者標目 Jacobus, de Voragine, 1229?-1298
著者標目 前田, 敬作, 1921-2003
著者標目 今村, 孝, 1935-
シリーズ名 平凡社ライブラリー ; 574
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 平凡社
出版年月日等 2006.5
大きさ、容量等 595p ; 16cm
注記 原タイトル: Legenda aurea
ISBN 4582765742
価格 1900円
JP番号 21039057
巻次 1
別タイトル Legenda aurea
出版年(W3CDTF) 2006
件名(キーワード) 聖人

[上位語] => カトリック教徒
[下位語] => 日本二十六聖人
[関連語] => 聖遺物
NDLC HP122
NDC(9版) 198.22 : 各教派.教会史
原文の言語(ISO639-2形式) lat :
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語

ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説』1の目次
http://juvenile5.s322.xrea.com/?p=20080
序章 p17
一 主の降臨と再臨 p21
ニ 使徒聖アンデレ p43
三 聖ニコラウス p65
四 聖女ルキア(ルチア) p82
五 使徒聖トマス p90
期節の区分 p107
六 主のご降誕 p107
七 聖女アナスタシア p128
八 聖ステパノ p133
九 福音史家聖ヨハネ p148
一〇 罪なき聖嬰児ら p164
一一 カンタベリーの聖トマス p175
一二 聖シルウェステル p183
一三 主のご割礼 p203
一四 主のご公現 p221
一五 初代隠修士聖パウロス p239
一六 聖レミギウス p243
一七 聖ヒラリウス p249
一八 聖マカリオス p255
一九 ピンキスの聖フェリクス p260
二〇 聖マルケルス p264
二一 聖アントニオス p266
二二 聖ファビアヌス p276
二三 聖セバスティアヌス p278
二四 聖女アグネス p290
二五 聖ウィンケンティウス p299
二六 司教聖バシレイオス p307
二七 慈善家聖ヨハネス p319
二八 聖パウロの回心 p333
二九 聖女パウラ p338
三〇 聖ユリアヌス p351
期節の区分 p365
三一 七旬節 p365
三二 六旬節 p372
三三 五旬節 p376
三四 四旬節 p381
三五 四季の斎日 p386
三六 聖イグナティオス p391
三七 聖母マリアお潔め p399
三八 聖ブラシオス p418
三九 聖女アガタ p425
四〇 聖ウェダストゥス p434
四一 聖アマンドゥス p436
四二 聖ウァレンティヌス p440
四三 聖女ユリアナ p443
四四 聖ペテロの教座制定 p447
四五 使徒聖マッテヤ p459
四六 聖グレゴリウス p471
四七 聖ロンギヌス p502
四八 聖ベネディクトゥス p505
四九 聖パトリキウス p522
五〇 主のお告げ(マリアお告げ) p529
五一 主のご受難 p546
解説 p577

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