727 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 00:55:44 ID:4ddKFUvn
【いつ読んだ】
たぶん、20年~25年くらい前。30年はまだ行っていないと思う
【あらすじ】
皇帝が、高名な画家に「龍を描け」と命じるが、画家が描いたのはただ一本の線だった。
激怒する皇帝だったが、その一本の線の意味を求め、それに気づいた時芸術の厳しさと奥深さに感銘するというお話。
【覚えているエピソード】
皇帝が、高名な画家に「龍を描いて見せよ」と命じる。画家は、薄紙のように繊細な絹の布など、高価で手間のかかる道具をいくつも用意させ、その間修行に入ってしまう。
数年後、画家の求めた道具すべてをそろえた皇帝の前に現れた画家は、ただ一本の線を描く。
皇帝は激怒し、画家を牢屋に押し込めるが、何故あの一本の線を描いたか気になり、画家が修行のために籠もっていた洞窟を訪ねる。
洞窟に入ってすぐの壁には、鱗まで繊細に描き込まれた美しい龍の絵が一面に描かれていた。
少し奥に行くと、また龍の絵が。しかし、それは先ほどの龍よりもわずかに鱗が少ないように見えた。
さらに奥に行くとまた龍の絵、さらに奥にも龍の絵、またその奥にも、その奥にも……数十、数百の龍は、奥に進むたびに線が少なく洗練されそれでも見事な龍の絵であった。
そして、最後の洞窟の行き止まりには、今までに見たこともない、見事な龍がただ一本の線で表現されていた。
皇帝は感銘し、画家を許し、彼の描いた龍の絵は長く皇帝の秘蔵の宝物となったのであった……というような流れだったような気がします。
【物語の舞台となってる国・時代】
中国の説話をイメージした体裁になっていた覚えがあります
【本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵】
子供向けの本だったと思いますが……記憶がおぼろで。
【その他覚えている何でも】
たしか、洞窟に入った皇帝が、壁面いっぱいにかかれた見事な龍の絵を見上げている、という挿絵を見たような記憶があります。
あの本のタイトル教えて!@児童書板 8冊目
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1170425267/727