語りつぐ戦争体験シリーズ、続・語りつぐ戦争体験の目次

日本児童文学者協会, 日本子どもを守る会 編
草土文化

語りつぐ戦争体験シリーズ

1 ぼくもわたしも梅の花
*子供のとき戦争があった*
七つボタンと豚の尻
混血少女の死
炭鉱の捕虜
中国に妹をのこして
*わが戦記*
ひんまがった日本刀
南十字星の下の青春
第三二号駆潜艇
*疎開のうた*
大豆ふたつぶと本一冊
のこされたはがき
ぼくもわたしも梅の花
欄間(らんま)
*かくされていた戦争*
テニアン島の囚人部隊
秘密の地下工場と朝鮮人
*村のはなし・町のはなし*
動物たちをころす
正直ものがバカをみた
米つき千三〇〇回
煙のでない煙突
あとがき

2
写し忘れたためとりあえず無し

3 骨壺(こつつぼ)
*子どものとき戦争があった*
ギンガミ・ボールがふってきた
とばなかった少年飛行兵
つくられた映像
*わが戦記*
老朱の首
報道班員海戦記
骨壺(こつつぼ)
*原子爆弾がおとされた*
由朗の弁当箱
お人形トコちゃん
かあさん がんばる
*敗戦のあと*
病人捕虜の貨車
収容所のバイオリン
インドの捕虜収容所
*村のはなし・町のはなし*
夏みかん
セミになった兵隊
戦争よ おわれ
逆密航記
あとがき

4 ビルマのくず湯
*子どものとき戦争があった*
四年間の足あらい
陽気なソ連兵と中学生
お山の杉の子
*わが戦記*
ビルマのくず湯
わたしのインパール作戦
われら海軍補充兵
マラリア
太田五年兵どの
*少女たちの戦争*
軍需工場と憲兵隊
白衣の少女たち
病院船の六か月
*すてられた満州移民*
七星坂下開拓団
更級郷の全滅
*村のはなし・町のはなし*
あの少年は
九大生体解剖事件
焼津基地ものがたり
戦争がのこした名立町事件
あとがき

5 神の子たち
*子どものとき戦争があった*
神の子たち
日本たたかうべからず
少年と硫黄島
最後のセレナード
*わが戦記*
胸の赤マルをつけ
グアム島戦記
八路軍への脱出まで
*学徒動員の日び*
魔の六月九日
原爆の長崎へ
*日本の土をふむまで*
旧正月のいただきもの
栗まんじゅうのジャングイ
引揚げ船宗谷
*村のはなし・町のはなし*
御民われ
雑炊食堂から闇市へ
桶やの戦争
ハマユウの花
あとがき

続・語りつぐ戦争体験
1 原爆予告をきいた
<戦記>
中国娘の生きギモ
スラマットジャラン
朝鮮での敗戦
ある脱走兵
<原爆>
生きていたみよ子
夏休みの長崎
あの一瞬
広島刑務所被爆記
原爆予告をきいた
<戦時下の生活>
天皇と馬ふん
ながれた米つぶ
寺に兵隊がやってきた
竹の下駄
空襲下の新婚旅行
あとがき 体験記を綴る運動を

2 沖縄県で戦った
<戦記>
ある高射砲中隊
生きぬいた兵士
沖縄県で戦った
沖縄・海の特攻
きょうも生きていた
沖縄・空の特攻
<離島の悲劇>
宮古島 最後の「赤トンボ」
伊江島・渡嘉敷島での敗戦
伊平屋島 三時間の上陸編
粟国島 掛けぶとんの防空頭巾
<戦時下の生活>
戦火の中の青春
沖縄方言の者はスパイ
母を苦しめた戦争
あとがき 沖縄戦とはなにか

3 火におわれて
<戦記>
鎌倉丸しずむ
天皇の軍隊
弱兵は死ぬ
<沖縄の人々>
山へにげて
未子の出産まで
少女と祖母
<看護婦として>
看護学生の青春
助かった右腕
長岡空襲で
<引き揚げ>
引き揚げ船しずむ
孤児のえがお
<戦時下の生活>
火におわれて
戦争と朝鮮人
あとがき 戦争と子ども

4 満州第731部隊
<いまこそ語る>
満州第七三一部隊
<空襲>
中学生と明石空襲
横浜大空襲の中で
無線村日記
<戦いやんで>
サイパン島の夏
飢餓の荒野
ふかしイモと金歯
山林にひそんで
<子どもと戦争>
写生画と特高
こっくりさん
あとがき 戦争は人間をかえる

5 鳥になりたい
<戦記>
マレー半島の一日
ニューギニアの敗兵
キスカ島戦記

宮下卯三郎「鳥になりたい」
・初年兵で台湾に入隊したころの教官の渡辺中尉と再会し、未完成の油絵をもらう。渡辺中尉はアッツ島でアメリカ軍の攻撃を受け亡くなる。
・玉音放送を聞いた後、戦場の整理をする。洞窟の入口で星野兵長が死んでいるのを見つける。この兵長は東京都の出身で、「ああ、鳥になってけえりてえや」と言っては、仲間の兵隊を笑わせていた。
・その後、シベリヤで四年暮らした。召集を受けて八年で生きて日本へ戻った。八年の間、私はどれほど「鳥になりたい」と思ったことだろう。

<戦場の人々>
祖父が語った戦争
殺人の記憶
皇国海軍の下級兵
日本大使館毒殺事件
<引き揚げ>
敗戦の満州で
わたしの十歳のとき
青いトマト
朝鮮脱出記
<戦時下の生活>
鱶の飯米

棟安経子「白鷺になった公用使」
・私の職場は物資部で、米・酒・砂糖・ズックなどを工廠で働く人に売る仕事だった。
工廠には公用使と呼ばれる人たちがいて、書類を運んだり、将校らの走り使いをする係で、十四歳前後の少年工があてられていた。その中に、三十過ぎの男が一人だけいた。
ある日、三十過ぎの公用使さんが叩きつけられたようにコンクリートの上に横たわっていた。兵隊に追い回されて屋上から突き落とされたんだと言う人がいたが、海軍の将校は「これは事故死だ」と言い、緘口令がしかれた。公用使さんが死んだ日は、夕焼けがきれいで、白鷺が群れて飛んでいた。公用使さんも、あの白鷺の一羽になったのでしょうか。

村の戦没者調査
あとがき 戦争体験を語る意味

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