さねとうあきら「神がくしの八月」(かみがくしのはちがつ)

377 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/02/28(火) 23:02:55 ID:IFYQhtTM
[いつ読んだ] 1979年頃です。

[あらすじ] いじめ、仲間はずれ、飢餓。戦時中の学童疎開の悲惨な日々を幻想的に描いた作品。主人公は少年。

[覚えているエピソード] ★仲間はずれにされていたある少女が脱走兵(?)をかくまう。最後も悲惨で、少女と脱走兵はどこかへ逃げたがしばらくしてミイラ状態で発見された、というようなラスト。
 ★記憶違いかもしれませんが…飢えた生徒たちをよそに教諭が宴会を開いた。生徒たちはその様子をのぞき見した。教諭が怒ってミカンの皮を投げつけると、生徒は皮を拾ってむさぼり食べた。という悲しいエピソードがあったような気がします。

[物語の舞台となってる国・時代] 戦時中の日本、疎開先の田舎。

[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵] 覚えていません。

[その他覚えていること何でも] 暗いけれども美しい作品で、子どもたちの姿はコクトー作品のようだし、全体として幻想文学のような趣があったように思います。
 小林信彦の「冬の神話」では?という意見をいただきましたが、残念ながら違いました。

 トラウマ児童文学です。ご記憶の方どうかよろしくお願いいたします。

431 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/03/08(水) 03:39:05 ID:fBeCcYOw
(略)
>>377
自分もうろ覚えですが、「神かくしの八月」 作:さねとうあきら ではないでしょうか。
主人公の少年は、少女と脱走兵と一緒に山に逃げ込んだけど
一人だけ戻ってくるとか言う話じゃなかったですか?
最後に3人の死体の見つかった記事が新聞に載ってたような。

あの本のタイトル教えて!(児童書板) 6冊目
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1134797744/377-431


管理人のコメント:現物を確認したところ、「神がくしの八月」「戦争に出かけたオシラさま」「ばんざいじっさま」、奥田継夫『ボクちゃんの戦場』には、教諭が宴会を開き、生徒がそれをのぞくエピソードは無いようでした。


神がくしの八月 (定本さねとうあきらの本 1) 単行本 – 2003/7/1
さねとう あきら (著), 井上 洋介 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4925108808
表紙画像有り

神がくしの八月 (偕成社文庫 3091) 単行本 – 1981/4
さねとう あきら (著), 井上 洋介 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4036509101
表紙画像有り

さねとうあきら 著ほか. 神がくしの八月, 偕成社, 1975, (少年少女現代創作民話全集), 10.11501/12929641.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000794627


「戦争と平和」子ども文学館 (10) 単行本 – 1995/2
長崎 源之助
http://amazon.jp/dp/4820572512
表紙画像有り

長崎源之助 [ほか]編. 「戦争と平和」子ども文学館 10, 日本図書センター, 1995.2. 4-8205-7251-2.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002382623
目次有り

購読
通知
guest
0 Comments
Oldest
最新
Inline Feedbacks
すべてのコメントを表示