455 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 05:22:32 ID:c+eSLLm9
【いつ読んだ】
20年ほど前
【あらすじ】
ある男が死んだ。
ロウソクのたくさんあるところで死神?閻魔さま?と話す。
自分が死ぬことに納得できない男は1つのロウソクを示される。
それは男の命であり、残り少ないロウソクは今にも消えそうだった。
男は思わず近くにあったロウソクを折り、自分のに接ぎ足した。
その行動により命を短くされたのは、なんと男の子供だった。
【物語の舞台となっている国・時代】
たしか外国だったと思います
どなたか覚えてませんか?
よろしくお願い致します。
456 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 06:05:39 ID:oozWeG1L [1/2]
グリム童話の「死神の名付け親」のバリエーションのひとつだと思うのですが
あるいは落語の方のオチのひとつかも
457 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 06:06:26 ID:oozWeG1L
あ しまった
>>456は>>455へです
459 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2008/02/18(月) 21:39:14 ID:9XDJV8Hc
>>456-457
回答ありがとうございます。
早速調べてみます。
あの本のタイトル教えて!@児童書板 9冊目
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1192631127/455-459
ろうそくをつぐ話・つぼつくりの柿丸 (赤い鳥名作童話 8) (日本語) 単行本 – 1982/9/29
大木 篤夫 (著), 吉田 絃二郎 (著), 赤い鳥の会 (編さん), 三谷 靭彦 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4338048085
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001588200-00
タイトル ろうそくをつぐ話
タイトル つぼつくりの柿丸
著者 大木篤夫 著
著者 吉田絃二郎 著 ; 三谷靱彦 絵 ; 赤い鳥の会 編
著者標目 大木, 惇夫, 1895-1977
著者標目 吉田, 絃二郎, 1886-1956
シリーズ名 赤い島名作童話
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 小峰書店
出版年月日等 1982.9
大きさ、容量等 59p ; 22cm
ISBN 4338048085
価格 780円 (税込)
JP番号 83005295
出版年(W3CDTF) 1982
NDC(9版) 913 : 小説.物語
対象利用者 児童
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語
赤い鳥代表作集〈3〉 (日本語) 単行本 – 1998/4
小宮 豊隆 (監修), 坪田 譲治 (編集), 森 三郎 (編集), 鈴木 珊吉 (編集), 与田 凖一 (編集), 赤い鳥の会 (編集), 安倍 能成
http://amazon.jp/dp/4338150033
表紙画像有り
内容(「MARC」データベースより)
大正末から昭和の初めにかけて、『赤い鳥』中期にあたる時代の代表作を収録。三重吉の他、久保田万太郎、宇野千代らの童話作品も収録。昭和4年の休刊に際しての三重吉のあいさつも収める。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I004863301-00
タイトル 赤い鳥代表作集
著者 坪田譲治 [ほか] 編
著者標目 坪田, 譲治
出版社 小峰書店
出版年月日等 1998.4
大きさ、容量等 6冊
大きさ、容量等 22cm
注記 各巻のISBN : 4338150017(第1巻) , 4338150025(第2巻) , 4338150033(第3巻) , 4338150041(第4巻) , 433815005X(第5巻) , 4338150068(第6巻)
注記 監修: 安倍能成, 小宮豊隆
注記 その他の編者: 与田凖一, 森三郎, 鈴木珊吉, 赤い鳥の会
注記 昭和33年刊「赤い鳥代表作集」(全3巻)の復刊で、雑誌「赤い鳥」を底本とする
注記 「赤い鳥」研究文献目録抄(鳥越信): 第6巻p260-264
NACSIS-CATレコードID BA37936214
部分タイトル 第3巻: 杢平じいさんの死 / 吉田絃二郎 [著]
部分タイトル おたんじょう日 / 鈴木三重吉 [著]
部分タイトル ねずみのおとむらい / 森田草平 [著]
部分タイトル コーカサスのはげたか / 豊島与志雄 [著]
部分タイトル 三人の書生 / 伊藤貴麿 [著]
部分タイトル 十年一夜 / 宇野千代 [著]
部分タイトル 「北風」のくれたテイブルかけ / 久保田万太郎 [著]
部分タイトル 紀平次の畑 / 相馬泰三 [著]
部分タイトル 子どもと子ねこ / 宮原晃一郎 [著]
部分タイトル ろうそくをつぐ話 / 大木篤夫 [著]
部分タイトル 伊藤圭介の話 / 森銑三 [著]
部分タイトル 奇術師のかばん / 塚原健二郎 [著]
管理人のコメント:
この話に関する情報を探していたら、
第135話 死神 世にも奇妙な物語データベース YONIKIMO.COM
http://yonikimo.com/135.html
こちらのまつよう三枝史浩さんの2010-09-15 22:42:04の投稿が見つかりました。
「ろうそくをつぐ話」という話があると書かれていたので、赤い鳥の会編『ろうそくをつぐ話 つぼつくりの柿丸』を取り寄せて読んでみました。
結果、質問されている内容にかなり近い印象を受けました。
基本的な筋はグリム童話の「死神の名付け親」と同じです。
参考:
死神の名付け親 – グリム兄弟
https://www.grimmstories.com/ja/grimm_dowa/shinigami_no_nadzukeoya
「死神の名付け親」と「ろうそくをつぐ話」の一番の大きな違いは、父親が自分の息子の命のろうそくを折って自分のろうそくに接ぐ場面があるかないかです。
参考に、違いを並べたいと思います。
グリム版では父親が相手が死神だと知って名付け親になってもらいますが、大木版では父親は相手が「死」だとは知らずにお祝いしてもらいます。
「死」は死神のような立ち位置で、「死」・「『死』の女」と書かれていて、女性の姿をしているところが特徴です。
質問の内容とは少し違い、「ろうそくをつぐ話」は男が死んだところから始まるのではなく、息子が生まれたお祝いに、「死」の女に連れて行かれた先にあなぐらがあり、そこにろうそくが並んでいます。
そして、そこで父親は女が「死」だということを知り、自分の短いろうそくに、それとは知らず息子のろうそくを折ってつぎ足してしまいます。そして「死」に「きっと後悔するときがくるわ」と言われます。父親はマルチンという名前で、外国風の舞台です。
グリム版では、死神に有名な医者にしてもらうのは息子ですが、大木版で医者にしてもらうのは父親のほうです。
ラストの違いは、
大木版では、父親が知らなかったとはいえ息子のろうそくを折ってしまったことを後悔し、「死」にあのあなぐらに連れて行ってもらい、自分のろうそくを折って息子のろうそくにつぎ足します。死にかけていた息子は元気になり、父親は死にます。
『ろうそくをつぐ話 つぼつくりの柿丸』のあとがきに、<「ろうそくをつぐ話」は、北欧民話の再話で大正十五年に発表したものです。>とあります。大木篤夫先生による脚色がどの程度行われているかは不明です。元になった北欧民話の情報は見つからなかったのですが、元はグリム版に近いのではないかとなんとなく予想しています。もし何かご存知の方がいらっしゃいましたら、お教えくださいますとありがたいです。
学位論文要旨詳細
http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=215832
このページによると、喜歌劇『クリスピーノと代母』には死の女神が出てきて、医者にして貰うのは父親なのだそうなので、もしかしたらこの歌劇の影響などもあるのかもしれません。
他の話の可能性も残っていますが、ひとまず大木篤夫「ろうそくをつぐ話」の可能性が高いと結論づけておきたいと思います。