978 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2008/06/10(火) 21:42:43 ID:mKoYP0zh
【いつ読んだ】
15年くらい前 小学校の教室に置いてあった
【あらすじ】
主人公は確か入院中の女の子。拒食症?で食事を取らない。
病室の窓からは隣の研究所が見えて、そこでは研究用の犬が飼われている。
主人公はその中の一匹のデブな犬が気になる。
最終的にデブ犬は死んでしまって、それを知った主人公は食事をとるようになる。
【覚えているエピソード】
病院の調理係のおばさんが実はこっそりデブ犬に残飯をあげていて、それを研究所の人に見つけられて「この犬はこっちでエサの量や種類を管理しているんだから勝手なことするな!」と怒られた。デブ犬が死んだことを主人公に伝えたのも調理員のおばさん。
【物語の舞台となってる国・時代】
現代の日本
【本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵】
ハードカバーだったと思います
【その他覚えている何でも】
「デブの(が)死んだ日」とかそういうタイトルだったと思うのですが、検索しても出ませんでした。
短編集の中の一本のだったような気もするので、本自体のタイトルは違うかもしれません。
よろしくお願いします。
あの本のタイトル教えて!@児童書板 9冊目
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1192631127/978

小さいベッド (偕成社の創作(21)) 単行本 – 1984/7/1
村中 李衣 (著)
http://amazon.jp/dp/4036352105
表紙画像有り
村中李衣 著ほか. 小さいベッド, 偕成社, 1984.7, (偕成社の創作). 4-03-635210-5, 10.11501/13799088.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001682885
管理人のコメント:
『小さいベッド』で間違いないのではないかと思います。
「デブの四、五日――菜々子の場合」
小学六年生の菜々子は、半年前からごはんが食べられなくなり、三か月まえからはひと口も食べていない。点滴で栄養をとっている。(p11-12)
病室の窓から、別館から動物実験塔に白衣の男の人につれられた犬が通る。入院してから犬が三度かわった。(p15)
今の犬はデブという名前をつけた。はじめて通った時にぶくぶくふとっていた。どんどんやせてデブとは呼べなくなった。(p17)
ある日、デブが通らなくなった。食事を作っている補助婦のおばさんに聞くと、まずは食べて点滴をはずすことと言われる。(p23-25)
食べようとしたがだめだったので、他の子供に食べてもらう。(p26-28)
おばさんには食べなかったことがばれたが、点滴をはずしてもらえた。
おばさんは食べられる葉っぱと患者の食べ残しを集めて鍋で調理し、犬にやっていた。(p36-40)
おばさんは「条件がくるうから、とちゅうでわけのわからないもん食べさせてもらってはこまる」と言われたことがある。(p40)
実験用の犬なので死ぬ運命にあるが、作中でデブが死ぬ描写はない。
「すこしずつ<四方菜々子>にもどりつつある。」という記述はあるが、菜々子がはっきりと食事をできるようになったという描写はない。