沢田徳子(サワダノリコ)「再会」(『ウロコ』)?

672 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:04/02/21(土) 19:17 ID:DFqoJ6yp
十年くらい前に読んだと思うのですが、どうしても見つかりません。
最初は宇宙を漂流?する宇宙船の内部の人々の様子から始まります。
確か、もうすぐ燃料が無くなるのでこのままでは皆が死んでしまう、と。
そこには一人分の脱出用カプセルしかなく、人々は話し合いの末、船内でたっ
た一人の赤ん坊に未来を託すことに決めます。大切にカプセルに乗せられた赤
ん坊の目に映ったのは人々の優しい表情。そのまま蓋が閉められ、赤ん坊は独
り宇宙へと送り出されます。
そこから舞台は10年後くらいのある荒廃した星に移ります。
一人の貧しく荒んだ生活を送る若者の描写が進むのですが(実は彼が例の赤ん
坊。幼い自分が人々の命を犠牲に救われたという記憶がある)、ある日白く大
きな塔を見つけます。中に入った彼が見たものは、過去に自分を助けた、あの宇宙船の中の人々の面影にそっくりな子供達。(人数も一緒)
子供達は厳しい管理体制の中、意思を持てない毎日を送っていた。

そこからはあまり記憶に無いのですが、最後が衝撃的で、
その星から逃げ出すことになった若者と子供達の使う宇宙船は、誰か一人が外
で操作をせねば動かない物であるということに若者は気付きます。しかし、そ
の状況で外に残れば、確実に死は免れない。若者は無邪気な子供達を先に乗せ
、自らはそっと外に・・・という話でした。宇宙船の人々と子供達の顔が似て
いる、というところがとても印象に残っています。若者は子供達をかつて自分
の為に死を選んだ彼らの生まれ変わりだと認識していたような・・・。とても
哀しいラストに、思わず涙しました。
誰かご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください。お願いします。

795 名前:なまえ_____かえす日 [] 投稿日:04/04/03(土) 23:09 ID:S/3CyQL4
>>672
このスレの777・782でも話題に出てる、澤田徳子の『ウロコ』の
収録作品ではないでしょうか。
題名は「再開」、主人公の名前はたしかロトだったと思います。
私の記憶も断片的なので確かではないのですが。

796 名前:795[] 投稿日:04/04/03(土) 23:12 ID:S/3CyQL4
ごめんなさい。↑の題名は「再会」が正解です。


http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1064147115/672-795

ウロコ (スピカの創作文学) 単行本 – 1994/6
沢田 徳子 (著), 太田 大八 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4876920672
表紙画像あり
内容(「MARC」データベースより)
昔ある国に、天台山という険しい深山があった。この山にある薬を採りにきた著者、白蓉はそこで竜を見る。その姿に心を奪われた白蓉は、故郷の母や恋人のことも忘れ、竜の行方を探し求めるが…。全5話を収録。

http://id.ndl.go.jp/bib/000002326430
あらすじ 竜のウロコにまつわる連作5話を収む。第1話は、薬草とりに出て道に迷った青年が、目にした竜に魅せられ、様々な困難ののち竜となり、空に消える。その際1枚のウロコを落とした。 (日本図書館協会)
巨大な竜の体からはがれ落ちた一枚のうろこ。それを手にした者達の劇的な運命が力強く展開される。五篇から成る壮大なストーリー。 (日本児童図書出版協会)

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