庄野英二(しょうのえいじ)『ナイアガラよりも大きい滝』

661 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/04/21(金) 23:52:49 ID:mBXlmbNL
記憶があいまいで、創作しちゃってる点もあるかもしれませんが
よろしくお願いします。

[いつ読んだ]
10~15年くらい前

[あらすじ]
いろんな国籍の子供たち(だったと思う)が、船旅で遭難したか何かで全体が金でできた島にたどり着く。
最初のうち、金だから一生懸命集めようとするが、何しろ島全体が金しかないから、興味を失う。
食糧の調達が問題になる。知恵を出し合って、雨水を集め、金を砕いて苗床を作り水耕栽培しながらサバイバル。
そのうち救助の見込みがたつ。
すると、子供たちは「金をもって帰れば金持ちだ!」と金をほしがるようになり、領土(ここの金は俺のものだ!)争いを始めるようになる。
しかし最終的には「こんな島は争いの元になるだけだ」と、争いをやめ、巨大な凹面鏡を作って、島全体を太陽熱ですべて溶かして海面下に沈めてしまう。

[覚えているエピソード]
一部の子供たち(確かノルウェーかフィンランドだったか、北欧の国の子供)は最後の争いに加わらず、フルートなどの楽器を吹いている。

あの本のタイトル教えて!(児童書板) 6冊目
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1134797744/661


ナイアガラよりも大きい滝 / 庄野 英二【作】/古味 正康【絵】/赤い鳥の会【編】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784338078092

庄野英二 作ほか. ナイアガラよりも大きい滝, 小峰書店, 1989.12, (赤い鳥文庫). 4-338-07809-X.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002022219

管理人のコメント:
国立国会図書館サーチで「金でできた島」と検索したところ、全文検索で「子どもの本棚 : 月刊書評誌 19(4)(258)」の情報が見つかりました。

この情報をもとに現物を確認したところ、『ナイアガラよりも大きい滝』の可能性が高いと思われました。

・1978年、西サモアにおいて、インターナショナル・ボーイズ・アンドガールズ・キャンプが開かれ、52人の少年少女が参加した。この少年少女たちは遭難し、ゴールデン・アイランド(GI)に到着した。
・渡り鳥が残していった糞には、リンサンとカリが含まれている。糞をかき集め、それに純金の粒を混ぜて人造の土を作る。(p108-110)
・子供たちが、GIは自分たちの国の領土だという宣言をし始め、金を掘ることに熱中する。掘るより盗むほうが楽なので、他の国の金を盗むようになる。そしてなぐりあいが始まる。(p145)
ナイジェリアとオートポルタ(原文ママ)の少年少女は争いに参加せず、たいこを叩いて歌ったり、踊ったりしていた。(p147)
GIが大きい戦争を生み出す原因になりかねないと思った少年少女は、島を消滅させようとする。(p151)
ドイツの少年の提案で、大きいレンズでG・Iを溶かすことにした。(p159)

更新日:2024年7月5日 2022年9月14日
記事公開:2018年9月23日


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