579 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 13:58:56 ID:ryVVthIA
[いつ読んだ]20年ほど前。
[あらすじ]
登場人物は動物キャラクター(擬人化されていて、服を着たり店を経営していたりする)ですが、ほのぼのした感じではなく、全体的にシュールで不気味な話だった記憶があります。
狂言回し的な主人公が一人いて、主人公の周囲の人物に不条理っぽい異変が起きる短編エピソードをいくつかまとめた本でした。
[覚えているエピソード]
・主人公の友達のうさぎ(←うろ覚え)が、何か魔法の服を手に入れたとかの理由により「今着ている服を脱ぐと、いつのまにかその下から別の服が現れる」という状態になります。
最初は友人は、新しい服を買わなくても次々に服が現れるので喜んでいましたがそのうち服を一枚脱ぐたびに友人の身長が縮んでいくことが判明します。
しかし友人はすでに服に取り憑かれていて、服を脱ぎ続けることをやめられず小さくなっていきます。
最後は、その友人は消息不明に…みたいな結末だったように思います。
・上とは別の短編。
主人公の友人がレストランを開業します。しかしその建物はものすごく汚く、一目見て誰も入る気が起きないようなありさま。
友人は「見た目でなく中身に惚れてほしい」みたいなポリシーでそうしているのだと語りますが
主人公がつきあいでその店で食事をしたところ、味の方もあまりにひどいので閉口する…
というシーンがありました。
こちらの話の結末はよく覚えていませんが、やはりアンハッピーな終わり方だった気がします。
[物語の舞台となってる国・時代] 動物が人間のように生活している架空の世界です。
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
ハードカバーで、さほど分厚い本ではなかったような。
挿絵は原色っぽくてややアクの強い、パンチのある絵柄でした。
(例えるならスズキコージ氏みたいな雰囲気で、もう少し毒のある感じだった気がします)
あの本のタイトル教えて!@児童書板 7冊目
http://book4.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1151942939/579
管理人のコメント:
キャラクターが動物で不条理な内容ということで、小沢正先生の作品かもしれないと思い、著作一覧を調べたところそれらしきタイトルのものがあったので、取り寄せて現物を確認しました。
服を脱ぐたびに体が小さくなる話は「ねことマント」です。タイトルの通り、主人公の友人はコローフキンという名前のねこでした。
レストランの話は、表題作の「せかいいちきたないレストラン」。レストランを開業したのはきつねのノスタルです。
小沢正『せかいいちきたないレストラン ぶたのポーシュのものがたり』の目次 – あの本のタイトル教えて!(児童書板)まとめ
http://juvenile5.s322.xrea.com/?p=22467
せかいいちきたないレストラン―ぶたのポーシュのものがたり (コーキであい文庫 (1)) (日本語) 単行本 – 1983/9/25
小沢 正 (著)
http://amazon.jp/dp/4771612013
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001633387-00
タイトル せかいいちきたないレストラン : ぶたのポーシュのものがたり
著者 小沢正 作
著者 織茂恭子 絵
著者標目 小沢, 正, 1937-2008
著者標目 織茂, 恭子, 1940-
シリーズ名 コーキであい文庫
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 コーキ出版
出版年月日等 1983.9
大きさ、容量等 87p ; 22cm
ISBN 4771612013
価格 980円 (税込)
JP番号 83050527
出版年(W3CDTF) 1983
NDC(9版) 913 : 小説.物語
要約・抄録 脱いでも脱いでもその下から服が出てくる不思議なマントを買ったため姿を消した猫の話など5話。 (日本図書館協会)
対象利用者 児童
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語