ヘルマン・ズーデルマン[ズウデルマン][ズーダーマン][ズウダアマン]『フラウ・ゾルゲ』[『憂愁夫人』『フラウ・ゾルゲ 憂姫』]

754 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/11/30(木) 07:35:20 ID:3ffQlUFZ
いつ読んだ](「子供の頃」とかじゃなく、何年頃か何年前か)
   小学生高学年(因みに40年前)
[あらすじ]
   身寄りのない少年が、大きな牧場の使用人として雇われ成長していく話。
   牧場主の一人娘に恋しているが、彼女は同じ地域の大地主に嫁いでしまう。
   最後は、彼女の家に火をつけようとする男の存在を知らせるため、自分一人で築き上げた牧場と家を自ら焼いて、一文無しになってしまう。
[覚えているエピソード]
   少年が横笛を吹いている。たぶんフルート。
[物語の舞台となってる国・時代]
   たぶん、ヨーロッパ   赤毛のアンとかの時代かな?
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
   世界文学全集みたいな、一冊に何話か収録されているもの。
[その他覚えていること何でも]
   最後に自分の財産を焼いてしまう時に、大切なフルートもなくしてしまった。

あの本のタイトル教えて!@児童書板 7冊目
http://book4.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1151942939/754


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。

ズーデルマン著 ; 相良守峯訳. 憂愁夫人. [復刻版], ゆまに書房, 2008.2. 9784843327470.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000794160792192


世界大衆文学全集 第74巻, 改造社, 昭和6, 10.11501/1193407.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000784943
個人送信有り

川端康成 等監修. 少年少女世界の名作文学 29(ドイツ編 3), 小学館, 昭和41, 10.11501/1657332.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000827595
個人送信有り

村上静人 訳編. ズウデルマン傑作集, 佐藤出版部, 大正7, (泰西傑作集 ; 第7), 10.11501/953664.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000569358

ズウデルマン傑作集 (泰西傑作集 ; 第7) – 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/953664

ヘルマン・ズウデルマン 著ほか. フラウ・ゾルゲ : 憂姫, 大倉書店, 大正3, 10.11501/945442.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000561567
個人送信有り

記事更新日:2024年9月23日
記事公開日:2018年3月12日

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通りすがり
通りすがり
2024年9月22日 11:32 PM

ヘルマン・ズウデルマン/作の『フラウ・ゾルゲ』だと思われます。

パウル少年が産まれた年に父が事業に失敗し、一家は土地と屋敷を手放すことになる。
屋敷を買った裕福なドウグラス夫妻はパウルを可愛がり、夫妻の娘の
エルスベートはパウルと時折親しく話すようになってパウルにフルートを贈る。

しかしパウルの父はその後も見込みのない事業に手を出しては借金を重ね
パウルや母に辛く当たり、裕福なドウグラス氏を逆恨みする。
成長したパウルは必死で働いて家を盛り立てようとするが、父や兄弟のための
金策に追われ、納屋が火事になって作物が焼けたりして苦労を重ねる。
思い出のフルートも仕事用の車に轢かれて折れてしまった。

ようやく納屋も建て直しまともな暮らしができるようになった頃、エルスベートが
他の男と婚約。事業の失敗も納屋の火事もドウグラス氏のせいだと思い込んだ
パウルの父はエルスベートの結婚式の日にドウグラス家に放火しようとし
パウルは父を思いとどまらせるために自宅の納屋に火を点ける…。

児童書で全集に入っている+読んだ時期の条件から本は多分これかと↓
川端康成ほか/監修『少年少女世界の名作文学29(ドイツ編3)』小学館 1966年刊
(国会図書館デジタル個人送信あり)

他にもいくつかの翻訳があります。比較的新しい本だと
ズーデルマン/著:相良守峯/訳『憂愁夫人』(昭和初期世界名作翻訳全集199)ゆまに書房 2008年刊
この相良守峯氏の訳は1924年に春陽堂から刊行されたのが恐らく最初の本?で
その後岩波書店→ゆまに書房と版元が移っているようです。
角川書店や新潮社からも他の翻訳者の本が出ています(どれも古いですが ^^;)